くりりんのブログ

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電車運転士になるためには!

電車運転士になるためには、そこそこの道のりがあります。

話の前に、私の話をしましょう。私は、関東のある鉄道会社で電車運転士をしております。入社して1年くらい駅係員をやり、そこから車掌を1年くらいやり、そこで運転士見習を10か月ほどやり、晴れて運転士となりもう何年もたちます。今は運転士見習に対して実践的な乗務を教える立場として、普通に運転士をしながら、見習に運転を教えるという二足のわらじ的な仕事をしております。

 

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鉄道運転士の運転免許と言ってもたくさんあります。内燃車だったり、軌条鉄道、鋼索鉄道、普通鉄道など。私の免許はあくまで、いわゆるごく普通の普通鉄道です。動力車操縦者運転免許なんていったりします。ここではごく一般的な鉄道の運転士についての話をしますね。

 

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運転士見習になると学科教習を行い、学科試験に合格すると、自動車でいう仮免みたいな感じで先生付きで運転することを許可されます。学科教習を4か月、乗務講習を5か月くらいやります。

学科教習については、車両や動力となる電気、運転の速度やブレーキ距離といった運転の理論、運転に関する法律・規則等について学びます。これは鉄道会社によってレベルは色々あって、一字一句丸暗記するところや、〇×的な感じで答えられればいいといった感じで全然違う印象です。

乗務講習については、先生について運転方法を学ぶのはなんとなくわかると思います。実際はそれだけではなく、例えば車両故障が起こった時や、人身事故が起こった時に、どう対処するのか、といった訓練を行います。また出庫点検という、パンタグラフが下がった状態で通電していない状態からはじまり、そこから電気を入れ、パンタグラフをあげて通電させて、安全に電車を動ける状態にする項目がありますが、この項目が体力的に結構つらい。腰を低くして蛙飛びのような態勢になり横に移動して、大きい声で叫びながら指差確認をしていくので、無酸素運動的な要素+筋肉痛になりました。

ただし、その訓練により異常時の対応が体に染みついたおかげで、スムーズに対処することができました。

 

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同期との絆

運転士見習になると、同じく運転士を志す同期と過ごす時間が長くなります。

学科教習中は毎日顔を合わせますし、乗務講習に入ると、休みはバラバラになり顔を合わす回数は減りますが、いわゆる戦友のような強い絆のようなものがうまれます。

この関係はなかなか特別なもので、何年もたっても、運転士同期で飲みに行こうといった感じで関係が続いていきます。見習い生活は、なかなかプレッシャーもありますし、先生から厳しく指導されることもあるので、気持ちも落ち込んだりします。そんな中で同期がいるということですごく励まされました。

 

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まとめ

電車運転士になるためには、鉄道各社によって多少違うと思いますが、駅係員、車掌を経て(直で運転士見習もあるみたい?)運転士見習になり、学科試験合格後に乗務講習に入ります。その後乗務の試験をクリアし晴れて免許交付となり、電車運転士になります。ちなみに電車運転士になるためには600万~1000万円くらいお金がかかるみたいですね。

運転士の仕事についてはまた後日別の機会に書きます!

最後まで読んでいただきありがとうございます!