くりりんのブログ

気が向いたときに更新します♪

電車の回生ブレーキって怖いんだよ


こんばんは。

今日は、気が向いたので電車運転士らしく電車のことについてお話します。

 

電車の回生ブレーキについてです。

回生ブレーキとは、、、

ブレーキ時に、運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、発生した電力を電車線に返して、この時の主電動機の半回転力を利用し、ブレーキをかける方法だとされています。ちょっと自分でも何言ってんのかわかんないな笑

まぁなんていうか、ブレーキをかけながら発電するくらいの理解で十分でしょう笑

運転士的にはこの回生失効とうのが非常に怖い。

 

回生失効とは、、、

これは、回生ブレーキにより発電して架線に電気を返している状態で、架線の電圧が電気を返したことによる影響や、他の電車が回生ブレーキをつかったり、電車が使用する電気が減ったり、様々な要因で、架線に電気がたくさんあって、発電した電気が架線に返せなくなります。そうすると、電車側にも蓄電池という電気を蓄えるものがあるのですが、そこにも蓄えきれないほどの電気を発電してしまうと、その行き場のなくなった電気を放出します。そのとき、回生ブレーキというものはブレーキ力を失います。

これを回生失効と言います。

回生失効するとどうなるか?これはブレーキがぶっとびます。つまり効いていたブレーキが利かなくなります。そのときに空気によるブレーキに変わるようになっていますが、このブレーキの切換に1.5秒程度かかります。

そうするとブレーキ距離が長くなります。運転士としては、オーバーランなどに繋がるので大変ヒヤヒヤします。乗り心地的にも今までブレーキがかかっていたのに一瞬ノーブレーキ状態になり、またブレーキが動作するのですごく揺れる感じがすると思います。

体感的には早朝深夜の電車の本数が減ってきたとき、暑くも寒くもなく冷房も暖房もあまり使わない季節が、回生失効が多くなるなぁという感じです。

電車の本数が少なくなってくると、架線電圧が安定しなくなってくること、冷房も暖房もあまり使わない季節だと電気使用量が減ってくるので架線に返せる電気の量が減ること、こういった理由だとは言われています。

 

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最近、EV車の普及もあり、回生ブレーキがという話をよく聞きますが、印象としてはそんな危ないブレーキを使っているのか、と勝手に思ってしまいます笑

自動車の場合はそんなあぶないことはないと思います。だって、ブレーキ踏んでいるのに全く利かない状態になるなんてちょっと考えられないですよね。

さすがにその辺は考えられているのかなぁとは思いますよね。ただ感覚的に回生ブレーキときくとなんか嫌な感じがしてしまうんです笑

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

それではまた。