くりりんのブログ

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諦める力を読んで思ったこと

 

為末大さんの「諦める力<勝てないのは努力が足りないからじゃない>」という本を読んで救われた気持ちになりました。

 

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中途半端なところで諦める人間はどの世界に行っても同じことが続くぞという呪い

私はこういう話をいたるところで耳にします。会社を途中で辞めたり、中高生の部活を途中で辞める人たちに対して、必ず耳にするという印象があります。

正直、確かに半分はその通りかもしれないけど、その人の人生なんだから、その人が責任を持って決めたらいい、その決断に文句を言うということは、その人がもし続けたとしたら、その人の人生に責任を取らなければならないような気がします。

他人に意見を言うということは、相手に対して責任を取るということになるんじゃないのかなと思います。私にはそんなことできないので、気軽にそんな呪いをかけることはできません。

大体、得意なこと、苦手なこと、人それぞれ違うんだから、苦手な場所で努力するより自分が得意なこと、楽しめるところで頑張ったほうが絶対に良いと思います。

人生の時間は限られているので、ダメだと思ったら、むしろさっさと違う場所へ行った方が良いのではないかとすら考えます。

 

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諦めることは必ずしもネガティブなことじゃない

よくオリンピックで金メダルをとりました、大会で優勝しました、みたいなことがあると、挨拶のように決まって、諦めずに努力し続けたから、勝つことができましたみたいなことを聞くんだけど、なんかそういう美談みたいな話をよく聞くんだけど、よくよく考えたら、その最後に勝ち残った人以外はみんな負けてるんですよね。

その人たちはみんな諦めずに努力をやめてしまったんでしょうか。

そんなことはないでしょう。きっと最後まであきらめずに努力した人のほとんどが結果だけ見れば報われていない。

途中で諦めて、違う道に行けば、違った場所で輝けたかもしれない。その可能性を断ってしまったともいえるかもしれない。

努力を続けることは素晴らしいことというのは間違いないと思います。

だけど、素晴らしいことと引き換えに別の選択肢を捨てているともいえます。何かをやれば他の選択肢を捨てることになる。

そういった状況の中で、何か一つだけに、最後まで集中していく美学みたいなものって、それはそれでリスクが高いと思いました。

そもそも諦めることは、自分がここでは勝てないとういうことを認めることで、諦めることで、次の行動がとれると考えると、悪いことではないと感じます。

だから日本人特有なのかわかりませんが、最後まで一つのことを続ける美学なんてものは一部の人を除いて、そんなもの捨ててしまった方が良いのではないかとすら思うのです。

諦めることはネガティブなことじゃなくて、明らめるというか、明らかにするといった意味で、才能がないところであまり時間をかけないようにしていきたいなと思いました。

私自身欠落の多い人間なので、こういう諦めて良いんだと思えることで救われました。

諦めることは逃げること、卑怯なこと、こういった考えは一切捨てていきたいなとそう思わせてくれる一冊でした。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

それではまた。